2005年1月2日

わが祖国日本のマスコミは、グローバル意識に欠けているなあと痛感するのが、インド洋の大津波に関する報道の少なさ。各国の主要メディアが、「人類が経験した史上最悪の自然災害の一つ」というスタンスで、連日トップ扱いで報道しているのに対し、日本のメディアの扱いの地味なこと。発生から1週間で、もうあきてしまったのでしょうか。

国連にとっては、多くの国が一度に自然災害によって大きな打撃を受け、同時に援助しなくてはならないという、創立後最も難しい援助オペレーションを要求されています。まさに国籍を超えたグローバル的な被害であるわけですが、日本で扱いが地味になったのは、ドイツ(死者・行方不明者1000人)、スエーデン(死者・行方不明者3500人)に比べると被害者の数がはるかに少ないせいでしょうか?

そうだとすれば、我々のグローバル意識の欠如はかなり深刻だと言わざるを得ません。真のグローバル意識とは、アメリカン・スタンダードに盲従したり、株主価値を最重視したりすることだけではないと思いますが。